Sub-critical water extraction

有機溶媒に頼らず、有効成分を効率よく抽出出来る技術です

亜臨界水抽出は、亜臨界水の特長により、通常は水に溶けにくい成分を効率よく抽出することが可能です。エタノールなどの有機溶媒を使用することなく、“高圧力下で加熱した沸騰しない『水』”だけを使用する、人や環境にやさしい抽出方法です。

有効成分の抽出率向上

  • 水に溶けにくい成分を溶かすことが可能
  • 従来方式では抽出出来なかった成分の回収が可能
活用例-1:青みかんヘスペリジンの抽出率が2倍以上 - アルコール抽出の2倍以上、熱水抽出の約4倍の抽出率で高い効果が期待されます。
活用例-1:青みかんヘスペリジンの抽出率が2倍以上 - アルコール抽出の2倍以上、熱水抽出の約4倍の抽出率で高い効果が期待されます。

加水分解の反応促進に
よる低分子化

  • 有効成分の吸収率の向上
  • 有効成分の体内吸収スピードの向上
活用例-2:エンドウ豆タンパク質の低分子化 - 酵素処理と比較した画像。吸収率・吸収速度ともにアップすることが期待されます。
活用例-2:エンドウ豆タンパク質の低分子化 - 酵素処理と比較した画像。吸収率・吸収速度ともにアップすることが期待されます。

熱水抽出:90℃(15分)、アルコール抽出:100%エタノール(一晩)、亜臨界水抽出:180℃(3MPa)J Med Food 24(5) 2021, 533-541

亜臨界水の特長

水(液体)は温度や圧力の変化により、氷(個体)や、水蒸気(気体)に状態変化します。状態変化する限界値を[臨界点]といい、この温度・圧力以上の状態の水を[超臨界水]といいます。臨界点よりも若干温度・圧力ともに低い領域を[亜臨界]、亜臨界状態にある水のことを[亜臨界水]といいます。亜臨界水は、比誘電率が低くなることで、有機溶媒に似た性質を持ったり、その高いイオン積により、加水分解率が高くなったりします。

特徴1:有機溶媒に似た性質を持つ「水」/特徴2:加水分解反応を促進する「水」

亜臨界水の概要図と代表的溶媒の比誘電率

亜臨界水の概要図と代表的溶媒の比誘電率1
亜臨界水の概要図と代表的溶媒の比誘電率2

亜臨界水紹介動画

亜臨界水抽出技術を活用したOEM・委託加工を承っています。まずはお気軽にお問い合わせください。

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